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─十四章  老婆と隊商(1)─



体調も元にもどりはじめ、ようやく寝たきりの状態から解放されたイノは、レアと共に、自分達が世話になっているこの隊商の長であるヤヘナという老婆と会う ことにした。

「まだ寝てた方がいいんじゃないのかい? ばあちゃんは、恩人さんの好きなだけ休んでりゃいい、って言ってるけど」

と、ヤヘナのいる天幕まで歩いて行く途中で、褐色の痩せぎすな長身を振り向け、心配げにたずねてきたのは、彼女の孫で実質的に隊商を取り仕切る立場にいる ホルという男だ。

「もう大丈夫だよ。それに、オレのせいであんた達をずっとここに足止めさせとくわけにもいかないしさ」

わざわざイノの容態を気遣って、隊商はこの三日間移動していないのだ。

そう答えると、ホルはぶ厚い唇の中から白い歯を見せて笑った。こちらより十以上年上の男だが、しゃべり方や動作は、それよりもずいぶん若々しく見える。

「誰も足止めくらってるなんて思っちゃいないよ。恩人さん」

「その──」イノは咳払いした。

「『恩人さん』って呼ぶの、やめてくれってば」

これは何度も訴えてきたセリフだ。しかし、相手はいつも「いやいや」と笑って褐色の手を振るだけである。

イノが病床にいる間、ホルは隊商の人々を代表して何かと熱心に見舞いに訪れてきてくれた。そして、その熱意には、彼自身の個人的な感謝が多大なまでに含ま れていた。それは、イノとレアが『虫』から最初に助けた女性と赤ん坊が彼の妻子だったためである。

しかし、イノは『恩人さん』という彼の自分への呼び名が、的外れのもののような気がして仕方がなかった。たしかに、ここの人達を助けるために『虫』と戦っ たのは事実だが、戦闘の最中にぶっ倒れるし、治療を施してもらったし、さらには足止めさえさせているのだ。レアはともかく、これではどちらが『恩人さん』 なのかわかりゃしない。

もっとも、いくらそれを訴えたところで、ホルの熱意が冷める様子は少しもなかった。もともと情に厚い男なのだろう。それは彼の奥さんも同じだった。最初に 二人が感謝の言葉を述べに訪れてきたときは、そのあまりの熱心さに、かえって自分達の方がどぎまぎしてしまったほどだ。

イノは周囲に目を向けた。硬く短い雑草が一面に生えた陽光降り注ぐ大地に点在している色とりどりの円錐形の天幕。その間を行き交う人々と、覆いをかけた大 きな荷車に繋がれ、あたえられたエサをのんびりと噛んでいるガル・ガラの群れ。ついこの間『虫』に襲われたことなど忘れてしまっているかのような、のどか な光景である。

ホルの話では、この隊商は大陸の東の果てにある村から、あちこちを旅しているのだという。複数の家族で構成され、もちろん全員が顔見知りなため、もはや移 動する村と いっても差し支えなかった。こうした集団は他にいくつも存在しているらしい。お互いが出会ったときは、情報や物資を交換したり、進路が分かれるまで共に旅 したりするそうだ。

隊商というものに接するのはイノにとって初めての経験だ。そして、『恩人さん』という呼び名をのぞけば、そんな隊商のことを色々と丁寧に教えてくれるホル は、一緒にすごしていて楽しい相手だった。

「ばあちゃん、連れてきたよ」

やがて目指す天幕へたどり着くと、ホルが入り口の覆いをめくって中に声をかけた。

「そうかい。入ってもらっとくれ」と、しゃがれた声が返ってきた。

ホルに促され、イノとレアは身をかがめるようにして覆いの中へと入った。頭上にある明かり取りの穴から、幾筋もの光が天幕の内部へと差しこんでいる。その 中央に敷かれた筵(むしろ)の上に、袖のない橙色の衣を着た老婆があぐらをかいて座っていた。そのそばには、親指の先ぐらいの大きさをした木の実が盛られ たカゴが置いてある。

「じゃあ、俺は行くからさ」

「ちょいと待ちなよ」

外に出て行こうとしたホルを、老婆が呼び止めた。

「さっき久々に外を見てきたけどさ。お前、ちょいと荷物が減ってるんじゃないかい?」

「えっ! そりゃあ『虫』に襲われた場所に捨ててきたからに決まってるだろ? あのときは、回収してる余裕なんてなかったんだし」

「じゃあお前、当然、この二、三日の間に回収には向かわせたんだろうね?」

肩までのばした豊かな白髪の中にある皺だらけの顔が、静かにホルに向けられた。

「えっ! ばあちゃんそんなこと言わなかったろ?」

その瞬間、老婆の細い腕がさっと動き、そばにあるカゴに盛られていた木の実をつかんだ。そして、硬そうな殻をした小さな実は、彼女の手からホルめがけて次々と飛んでいった。

「痛てえって! やめろよ、ばあちゃん!」

ぱしっ、ぱしっ、と軽快な音を立ててぶつけられる木の実に、ホルが抗議の悲鳴を上げる。

「商売物にバチあたりなことするからだよ。何度言わせりゃわかるのかね」

「わかったって! 今すぐ回収に向かわせるから!」

なおも飛来し命中する木の実に、指でつままれたイモ虫のように身をよじりながら、ホルは外へと逃げだしていった。

天幕に沈黙がおとずれた。

「さ、狭い所で悪いけどね。座っとくれよ」

何事もなかったかのように老婆に声をかけられ、一連の出来事に目と口を大きく開けていたイノとレアは我に返った。

「そっちのお嬢ちゃんとはもう会ってるけど、坊やとこうして会うのは初めてだね。あたしはヤヘナ。このちっぽけな隊商を取り仕切ってる老いぼれだよ。もっ とも、面倒な事はみんなあのバカ孫に任せちゃってるけどね」

ぎくしゃくと腰を下ろした二人をながめて、ヤヘナはそう自己紹介した。しゃがれはているが、よく通る声だった。

イノも名乗り、世話になっていることの礼を言って頭を下げた。

「なんのなんの。助けてもらったのはこっちだよ。まさか、あんなところでバケモンに出くわすとは、誰も思ってなかったからさ。んでもって、警護に雇った連 中が、真っ先に襲われれちゃったもんだからね。坊や達がいなかったら、もっとまずいことになってたよ。それに、孫の嫁とかわいいひ孫まで助けてくれたんだ からね、頭下げるこたないよ」

はたはた、と手を振ってヤヘナは楽しそうに笑った。そしてレアを見た。

「お嬢ちゃんも、恋人が元気になって一安心だね」

「こ──」

「わたし達そういう『浮ついた』関係じゃありませんから」

イノの反応よりも素早く、レアはきっぱりと否定した。

「あんなに付きっきりでいたのにかい?」

「ちがいます」

「あんだけ心配顔してたのにかい?」

「ちがいます」

「でも、あんたら兄妹じゃあないんだろう?」

すうっ、とレアは大きく息を吸った。 

「この間、お願いした話のことなんですけど」

どうやら無視することに決めたらしい。

「ああ」と、相手はおかしそうに。「物資を分けてほしいってあれだね?」

「厚かましいのはわかっています。ほんの少し分けてもらうだけでもかまいません」

追っ手との戦いで失ってしまった荷物の代わりを調達するため、この隊商の長であるヤヘナに、隊商が所有する物資を融通してもらうよう頼みこんだという話 を、イノはレアから聞いていた。

『楽園』までの行程は、まだ半分ほど残っている。旅に必要な道具がここで得られるのならばそれに越したことはない。どのみち、村か街を探して交渉する予定 だったのだ。

「お金はありませんけど、代わりになる物なら持っています」

それはレアの持つ指輪のことだ。両親の唯一の形見。彼女に手放すことへの迷いは感じられないが、イノは胸が痛んだ。

「これこれ。救い主から物取ったりしたら、あたしがバチくらっちゃうよ」

「それはお互い様です。わたし達もずいぶんと世話になりましたから」

「こりゃまた、生真面目なお嬢ちゃんだね」

ホッホッ、と笑い声を立てた後、ヤヘナは続けた。

「まあ、二人分の荷物ぐらいなら、いつでも融通したってかまわないよ。だけど、それ手に入れて、あんたらどうするつもりだい?」

「以前にも説明しましたが、わたし達は北へと向かう旅の途中なんです。荷物が手に入るのでしたなら、このまま旅を続けます」

「あんたらだけでかい? 他に連れ合いはいないんだろう」

二人はうなずいた。

「やめときな」

ヤヘナはいった。

「ここら辺りは、セラーダってバカでかい国の管理下にないぶん自由な地方だけどね。でも、裏を返せば物騒なところでもあるんだよ。盗賊だの何だのといった 悪党連中がゴロゴロしてるからね。ごく稀にだけど、こないだみたいにバケモンが襲ってくることだってある。いくら剣の腕が立つからって、そんなところを子 供二人で旅するなんて、命がいくつあっても足りゃしないよ。バケモンはともかく悪党連中にでも捕まってごらん? 坊やはもちろん、嬢ちゃんの方は命取られ るだけじゃすまない目にあうよ」

その言葉にむっ、と気色ばんだレアを見て、イノは慌てて口を開いた。

「危険なのはわかってる。それでも、オレ達は北へ向かわなければならないんだ」 

「北へ、北へって言うけど、北のどこへ行こうってんだい?」

思わず答えに詰まった。正直に『楽園』と言うわけにもいかない。物騒どころの話ではなくなる。それこそ正気を疑われるだろう。

イノにぴたりと据えられた老婆の瞳は赤みがかった茶色で、やせて皺のよった外見とは正反対の力強い輝きに彩られていた。その光は、こちらの何倍もの年月と 経験を経て培われてきたものなのだとわかる。

下手に誤魔化してもすぐに見破られる──イノはそう直感した。

「悪いけど、行き先は言えないんだ」

相手を見てきっぱりといった。

「言えない、とね」

しかし、たいして気を悪くした様子もなくヤヘナはいった。

「けっこうだね。嘘つくよか、よっぽど素直でいいね。ま、何処へ行くせよ、坊や達だけでここら辺りを旅するのはやめといた方がいい。あたしはそれが言いた かったんだよ」

「それでは、どうした方がいいとおっしゃるんですか?」

レアがたずねた。

「あんた達……」

老婆は二人を交互にながめた。

「しばらくあたしらと一緒に来ないかい?」

意表を突かれた顔の相手に向かって、「まあ、お聞きよ」と老婆は続ける。

「お嬢ちゃんには前に話したと思うけど、あたしらも北へ向かってるんだ。自由都市シケットへね。セラーダのフィスルナに比べりゃちっぽけなもんだけど、そ れでも、ここいらじゃ一番大きな都だよ。そこへ行く間だけでも一緒にどうだい? もちろん、食事やら寝る場所やらの面倒は見てあげるよ」

隊商の進路が自分達の進路とそう変わるものでないことを、イノはレアから聞いていた。確かに、この地方がヤヘナの言うとおりの物騒なものだとしたら、共に 行動させてもらった方がいいのかもしれない。

本来なら、アシェルに率いられたネフィアという組織が成し遂げようとしていたことを、自分達は二人だけで代行しようとしているのだ。たった二人……その危 うさを、これまでの道中でイノは十分に思い知らされていた。おそらく、レアも同じように思っているはずだ。

ほんのわずかな出来事でさえも、この旅の未来を奪うには十分すぎる威力を持っている。そして、それはいつどのような形で襲ってくるかわからない。怪我や病 気、さらには追っ手達。待ち受ける障害は『虫』だけではないのだ。いくら人にはない〈力〉があろうと、しょせん自分は生身の人間でしかない。そのことを、 イノはすでに自覚していた。

「シケットから先は、あんたらの好きにすりゃいいさ。そっから北は、カビンって小さな村があるだけのさびれた地方だからね。人の往来なんてめったにありゃ しないから、バケモンも悪党も出るって話は聞かない。だから、もし二人だけで進むにしても、ここらよかずっと安心だよ。あたしらはシケットでの交易が終 わったら、来た道を引き返すけどね。そうそう。別れるときにゃ荷物だって見繕ってあげるよ。どうだい。悪い話じゃないだろう?」

「どうして、そこまで親切にしてくれるんだ?」

自分達が『虫』と戦ったからか、とイノはたずねた。

それだけじゃあないけどね、と相手は手を振る。

「これは、あたしらにとっても悪い話じゃないのさ。さっきも言ったけど、こないだ襲ってきたバケモンのせいで、警護に雇ってた連中が何人かやられちゃった んだよ。シケッ トまではまだ遠いし、代わりを補充しようにも、ここらは小さな村ばっかりだからね。腕の立つ剣士様なんていやしない。だからこそ、あんた達が欲しいのさ。 シケットで新しい警護を雇うまでの期間ね。あそこにゃ、そういった連中を斡旋してくれるとこがあるからさ」

イノはレアと視線を交わした。ヤヘナの提案は悪い話ではない。それどころか進んで引き受けたいぐらいだ。

しかし、自分達には追っ手の問題がある。そして、シリアとイノの〈力〉という爆弾まで抱えているのだ。一時とはいえ行動を共にすることで、彼女達がそれに 巻きこまれてしまうのではないかという不安があった。

「あの……」レアが口を開いた。「申し出はすごく嬉しいんですけど」

「おやおや。何か不足なものがあるのかい?」

「そうじゃありません。詳しくは言えませんけど、わたし達は厄介事を抱えてるんです。これ以上一緒にいれば、ここの人達にも迷惑がかかるかもしれません」

「厄介事ねえ……」

老婆はあぐらの上で頬杖をついた。

「あんたらが追われてるって話のことかい?」 

だしぬけに言われて二人は驚いた。追っ手のことは老婆には話していないはずだ。

「そうビクビクしなさんな」と二人の反応を見て、相手は面白げに笑う。

「どうしてそう思う?」

多少警戒しつつ、イノはたずねた。

「ま、坊やのしてた格好ね。あれは、誰が見てもセラーダの兵士だからね。しかも、英雄様率いるバケモン専門の部隊のやつだ。あんな真っ黒で薄っ気味悪い鎧 は他にないからね。あたしらだって、セラーダには何度も通ってるのさ。そこで色々見聞きしてるからすぐにわかったよ」

ヤヘナは淡々と口にする。

「そんな兵士様がさ。女連れでこんなところをウロウロしてるのは、どう見たって普通じゃないだろう? おまけに格好もひどいし、荷物もない。あげくに怪我 までしちゃってる。誰かに追っかけられて逃げてきた、って考えるのが自然じゃないのさ」

「それなら……」

レアが眉をひそめた。

「どうしてわたし達を助けたり、誘ったりするんですか? そちらにとって、面倒事を背負いこむようなものだと思いますけど」 

「助けたのは、あんた達が、あたしらをバケモンから助けようとしてくれたからさ。恩義には報いないとバチあたっちゃうからね。誘ったのはさっき言った理由 からだよ。それにあたし自身、あんた達にちょいとばかり興味があるしね」

「興味?」

「坊やがどこの生まれかはちょいとわからないけど、お嬢ちゃんはセラーダの生まれだろう? 目や肌の色とかがね」

レアは少しためらった後、うなずいた。

「しかも、だいぶ上等の身分の家だね。ちがうかい?」

彼女は身じろぎした。「なんでそんなことがわかるんですか?」

「その人の生まれ育ちってのは、後からどれほど覆い隠そうったって、本人に気づかないところで、ひょいと出てきたりするもんなんだよ。壁塗りかえたのがバ レるみたいにさ。だから、見る者が見ればすぐにわかっちまう。あたしは商売柄何十年も、色んなとこで色んな人間見てきてるからね。だからだよ」

イノはちらとレアを見る。ヤヘナと同じようにあぐらをかいている自分とちがって、きちんと背筋を伸ばし脚をそろえて行儀よく座っている彼女の姿を見て、 「なるほど」と心の中で納得してしまった。

しかし、この老婆は、いったいどこまで自分達のことを見抜いているのだろう?

相手の前で、ほんの指一本動かすだけでも油断ならないような気がして、二人はすっかり固まってしまった。

「知ってどうこうするわけじゃないから安心おしよ」

そんな自分達の様子を見て、さも愉快げに彼女は笑う。

「じゃあ、なんで興味があるだなんて言うんだ?」

イノは低い口調でたずねた。

「だって、『黒の部隊』の兵士と、セラーダのいいとこのお嬢さんの組み合わせなんてねえ……」

意味ありげな物言い。

「何だって言うんです?」

レアが警戒した声でたずねた。 

老婆は皺の寄った唇をニヤリと歪めた。

「あんたら、『駆け落ち』してきたんだろう?」

自分達から緊張の栓が引っこぬかれる「スポン!」という音が、イノの耳に聞こえた気がした。

「他の話はともかく、あたしゃその顛末だけが聞きたいねぇ」

好色げに顔を歪めた老婆の前で、ぽかんとした二人の間に流れる沈黙。

「何度も言いますけど──」

先に立ち直ったのはレアだ。

「わたし達、そういう『浮ついた』関係じゃありませんから」

「なにも隠すこたないじゃないか」

「隠すもなにも、ちがいますから」

「『兵士と令嬢の許されぬ恋』じゃないってのかい? 追っ手ってのは、お嬢ちゃんを実家に連れ戻そうとする連中なんだろう? あたしは、そういう話が大好 きなんだけどさ」

「そんな『くだらない』話は、安っぽい読み物の中だけだと思いますけどね」

「だって、現にあたしの目の前にいるじゃないのさ」

「だから──『ちがう』って言ってるじゃないですか!」

からかうような老婆を、真っ向から迎え撃っているレアの声が、だんだん大きくなりはじめた。

二人に口をはさむこともできず、イノは一人ハラハラしていた。それが、このままレアが爆発してしまうことへのハラハラなのか、老婆が自分達を恋仲だと決め つけてることへのハラハラなのか、どっちのハラハラなのかはよくわからなかった。

「じゃあ、あんた達どういう馴れ初めなんだい?」

すうっ、とレアは大きく息を吸った。

「そちらの提案については、二人だけで相談してみてもいいですか?」

結局、また無視することに決めたらしい。

ホッホッ、と老婆はさも愉快げに笑った。「そうだね。それがいいね」

「ま、追っ手のことなら心配はいらないよ。なにも、ワケありの人間抱えこむのはあんた達が初めて、ってわけじゃないからね。いざってときには、上手いこと してあげるさ。だからよく考えてみておくれよ。返事はそれからでいい。坊やも全快するには、まだ休まないとだめだろうしね」

二人はうなずいた。ヤヘナの妙な詮索が、喉に引っかかった魚の小骨みたく胸の内にあっため、その日は、お互い何となく目をあわせづらかった。  


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